蕎麦湯は、なぜ体にいいのか 〜40代から見直したい「そばの科学」と栄養の話〜
40代を過ぎると、健康診断の結果や日々の体調の変化が気になり始めますよね。
「血圧が少し高め」「コレステロール値が心配」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、私たちが昔から親しんできた「蕎麦湯」には、科学的にも注目される驚きの健康パワーが秘められています。
今回は、農林水産省の発行した『食と農の扉 vol.6 』にある「特集 オッ!そば - そばの科学の最新情報 -」から、なぜ蕎麦湯が体に良いのかを分かりやすく解説します。
そばは「消化が悪い」のに、なぜ健康にいいのか?
そばのタンパク質は、他の穀類と比べて消化性がやや低いことが知られています。
一見すると欠点のようですが、実はこの性質こそが健康面でのメリットにつながっています。
研究では「消化されにくいそばタンパク質が、血中コレステロールの低下に関与する」ことが報告されています。
つまり、「すぐに吸収されないこと」が、体にとっては“良いブレーキ”として働くのです。
蕎麦湯で摂れる注目の機能性成分
そば粉には、古くから薬用植物が多いタデ科ならではの、さまざまな機能性成分が含まれています。
特に注目されているのが、以下の成分です。
● ルチン
- 毛細血管を強くする
- 血圧を下げる作用
- 抗酸化作用
● ケルセチン
- ルチンと似た働き
- 抗酸化・抗炎症作用
- 抗腫瘍作用の報告も
● カテキン類
- 抗酸化
- コレステロール抑制
● カイロイノシトール/ファゴピリトール
- 糖代謝を助ける
- 血糖値の上昇を抑える可能性
これらの成分の一部は、そばを茹でた際に蕎麦湯へ溶け出すことが分かっています。
つまり蕎麦湯は、そばの栄養が溶け込んだ液体そのものなのです。
蕎麦湯の飲み方
蕎麦屋では、そばつゆで割って飲むのが一般的ですが、そのまま飲んでも構いません。
温かい蕎麦湯は体を温め、リラックス効果も期待できます。
自宅での蕎麦湯活用法
- つゆを薄めて飲む伝統的な方法
- お茶代わりに食後の一杯として
- おやすみ前の白湯の代わりに
そばアレルギーには注意が必要
そばは優れた栄養食品ですが、アレルギーには十分な注意が必要です。
そばアレルギーは約100年前から知られており、重篤な症状を引き起こすことがあります。
アレルギーをお持ちの方は、
- そば粉を使用した製品を避ける
- そば殻の枕を使用しない
- 製粉・製麺現場に近づかない
といった注意が必要です。
40代以降の体と、蕎麦湯のちょうどいい距離感
薬でも、サプリでもなく、「毎日無理なく続けられること」。
蕎麦湯は、
✔ 空腹時にもやさしい
✔ 夜でも重くならない
✔ 体を温める
そんな特徴を持った、日本人の体質に合った飲み物です。
蕎麦を食べた後は、ぜひ蕎麦湯まで味わって、そばの栄養を余すことなく体に取り入れてください。
蕎麦湯を取り入れることで、より健康的な生活習慣を築くことができるでしょう。